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ガーディアン&メカ

ゴーグ

 メカニカルな理屈抜きでデザインされたロボットは、本当に当時珍しかった。
 何故なら、元来、安彦さんは基本的にあまりメカが好きじゃない。(今は知らないが)だから、ゴーグデザインの打ち合わせはこんな具合だった。
「子供の時に象に乗ったことがあって、あの時の気持ち良さを出せたらいいなと思う」
 そう語った安彦さんがこだわったのが、頭に人が乗れるデザイン。
 企画の意図である『肌で感じられる触れ合い』も満たすとなると、主人公と同じ画面内で描けるサイズにする必要もあった。
「人間対比から考えると7メートルとか8メートルだけど、ロボットとしては小さくないかな?」との懸念が出た。しかし「バスだって縦に立ったらでかいでしょ。見せ方次第ですよ」こちらのこの言葉に、みんな納得してくれた。
「言葉ではなく、心で通じ合う暖かさを表現出来る優しい目」にこだわったのが文芸(設定制作兼任)制作。
 そして「島民に神様って呼ばれるくらいなんだから、気品がなきゃダメです!」「子供が一緒にお風呂に持って行ったり、一緒に寝たりしたくなるようなロボットにしないと」これには安彦さんも唖然。
 でも、自称『メカ音痴』達だからこそ、様々なシステム論などには囚われず成立させられた『謎の巨神』だった。

マノン・ガーディアン

 持ち主によってカスタマイズされているということで(当時はそう言う言葉では表現していなかったが)、ゴーグとは微妙に違うデザインに。
 特に、ゴーグの敵として登場する以上は「怖い顔」にしましょうということで、目のデザインは、いわゆる「つり目」、頭上も好戦的を意識して「楯」のようなイメージにしてある。「乗り降りは?」という疑問には「本来はコックピットから直接上がれるシステムなので、マノンには悠宇のように手で乗せて貰う発想はないんでしょう」と。
 この辺も、あくまでガーディアンを「戦闘用マシン」として使うマノンと、頼れる友人として付き合う悠宇との対比を計算していた。

クラゲ型メカ

 なんなのだろう、これは……?というものでいい、というコンセプト。
 だから設定にも全体が明確に判るモノは必要なかった。
 元々全く文明文化の違う異星人の作ったものなのだから、地球人類認識の「メカ」イメージにする必要もない。いや、しない方がリアルだ。
 安彦さんは、曾てのスーパーロボット番組時代には、毎話登場する敵方の「化け物メカ」もデザインしていたので、この手のメカも安心してお任せである。

キャリア・ビーグル

 オウストラル島で使うのだから『水陸両用の装甲車』という安彦さんのコンセプトで、そのまま安彦さんがデザイン。後に三面図などを永野護さんに起して貰った。
 ゴーグ等、異星人のメカが超テクノロジーである分、人類側は出来る限りリアルにしようというのが、ゴーグにおけるメカの基本思想だ。
 故に、これ以外のメカも、現用、もしくはノン・フィクションで存在して不思議のないものに統一している。
 GAIL重機のデザイン参考に、重機メーカーの『コマツ』にコンタクトをとり、取材に行こうと予定したこともあったのだが、こちらの都合で行けずじまいだったのは今でもちょいと残念。

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