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キャラクター

田神 悠宇(たがみ ゆう)

 元気のいい普通の少年を目指してデザイン。
「最近見ないよね、半ズボンの足を出した男の子。だから悠宇は半ズボンにしたいんだ」 安彦さんの言う通り、物語も言わば「宝島の冒険物語」。膝っ小僧を擦り剥きながら進んで行く少年を主人公にしたいと言う想いはみんな一緒だったので、安彦提案そのままのデザインとなった。

ドリス・ウェイブ

 冒険心はあっても、あくまでも都会の子。さして役に立つでもなく、とにかく素直にきゃーきゃー言っている女の子と言うことで金髪のミニスカート。
「あーん、髪の毛メチャクチャになっちゃったじゃない」とヘアブラシ持ち出すようなシーンなども想像していた。

船長

 悠宇にとっては、頼れる男であり父のような強い男と言うコンセプト。更には良くも悪くも大人であり、闇の世界に通じている不適な面構えに。
 安彦さんのオリジナルマンガ『アリオン』に登場しているキャラクターに印象が似ないように……ということだけ気にしていたように思う。

ロッド・バルボア

 この辺りは安彦さんの独断場。ちょいと癖のある美男美女であればいいのだ。よって制作側からはなんの注文の必要もなく、ほぼそのまま決定稿に。

レイディ・リンクス

 この辺りは安彦さんの独断場。ちょいと癖のある美男美女であればいいのだ。よって制作側からはなんの注文の必要もなく、ほぼそのまま決定稿に。

マノン / ゼノン

 異星人ってどんな顔? と、かなり登場間際まで迷った記憶がある。
 打ち合わせで一致していたのは、いわゆる「モンスター型エイリアン」ではないと言うこと。でなければ、彼等の作ったゴーグがあんなデザインになるはずはない。
 また『コミュニケーションが可能な異星生命体』とは、互いが嫌悪し合わない、知性を認め合える形態でなくてはならない、と言う考えが企画当初からの共通認識だった。
 ヒューマノイドで、しかし、どこか地球人類とは違って見えるデザインがマノン達には求められた。それに対する安彦さんの答えが、この二人。
 ちなみに、悠宇が彼等の仲間の子孫であるという設定は、かなり後になってから決まったもの。
「何故ゴーグが悠宇を守るのか、色々考えたんだけど、結局は『血』の繋がり以上に、解り易くて説得力のあるものってないと思うんだ」
 この言葉が安彦さんから出たのは、このマノンをデザインしていた頃だったように記憶している。

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